受身読書
図書館に行くのも、自分で本を購入するのもなんかめんどくさいな。
そう思い始めてからやり始めた受身読書。
友人・知人におすすめの本を借りて、文句を言わず全て受け身に読書をしていくスタイル。
『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』
- 町田そのこ
- 336ページ(200分で読了)
- R-18文学賞大賞
5つのパートに分かれていて、ひとつの大きな話を読むよりはハードルが低く簡単に読み進められた。
5つのパートの主人公はそれぞれ他の話でちらっと出てくる人なのでパートが分かれているけどまとまり感もある。
与えられた環境で生きていこうとする人たちの姿が描かれているけど、まあその環境がなかなか読んでいて辛い・・・
なんて不遇な・・・
感情移入しすぎる方は、今メンタル絶好調ね というときに読んだ方がいい。
でも、どんな環境でも強く自分を持って生きていこうとする姿が例えられている魚のように美しいってことなんだと思う。
こういう「生きる」ことを考えさせる本を読むと生きることって楽しい・幸せって明るいことだけじゃないなって考えてしまう。
いっそ消えてしまう方が楽な気がするんだけど、
でも、生きてるんだよな。
この本の人たちは辛い環境の中でも、それでも自ら生きることを選んで誰のせいにもしない。
力強さを感じる。
気持ちが落ち込まないタイミングで読むのはもちろんだけど、
いきにくいなー疲れちゃったなーってときに読むと少しがんばろうっておもえるかもしれない。